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11年ぶりの生命保険の見直しチャンス到来!?

2018年05月25日
11年ぶりの生命保険の見直しチャンス到来!?

生命保険料の計算の際に参考にされる標準生命表が2018年4月、11年ぶりに改定されました。これによって、死亡時の保障が確保できる死亡保険の多くで保険料が下がりました。どのような人がどの程度の見直し効果が出るのか、実例をもとに探ってみました。


効果が大きいのは定期保険や収入保障保険

生命表とは将来の保険金支払いがキチンとできるように保険料を計算する際に用いられる死亡率の表です。ですから、この生命表の死亡率が下がれば死亡保険の保険料は下がります。逆に生きている時に保険金が支払われる医療保険や年金保険などは保険料が上がることになります。

ということは、見直しのチャンスがやってきたのは死亡保険となります。死亡保険にもいくつかの種類があります。定期保険や収入保障保険のような掛け捨てタイプと、終身保険や養老保険のような貯蓄性の高いタイプの2つに大きく分けると考えやすくなります。
これら2つのうち見直しの狙い目は掛け捨てタイプの保険の方。掛け捨てタイプの保険は死亡率の変化の影響を受けやすく、終身保険や養老保険は受けにくいからです(詳細は「また保険料が変わるの!?今度は上がるのか下がるのか(2017年7月25日)」参照)。

さらに掛け捨てタイプの保険の中でも、より掛け捨ての性格の強い保険の方が効果は出ます。その面から見ると定期保険よりも収入保障保険が期待大ということになります。
性別でみると女性よりも男性の方が見直し効果は大きくなります。下表のように生命表の変化率を見ると、男性の方が女性よりも大きく下落しているからです。さらに掛け捨ての死亡保険は女性よりも男性の方が大きな保険金額でかける傾向があるため、大きな見直し効果が期待できます。

<図表>標準生命表の変化

男性 2018 2007
20 0.059% 0.084% -29.8%
25 0.067% 0.082% -18.3%
30 0.068% 0.086% -20.9%
35 0.077% 0.105% -26.7%
40 0.118% 0.148% -20.3%
45 0.177% 0.231% -23.4%
50 0.285% 0.365% -21.9%
55 0.422% 0.567% -25.6%
60 0.653% 0.834% -21.7%
65 1.015% 1.306% -22.3%
70 1.544% 2.193% -29.6%
 
女性 2018 2007
20 0.025% 0.031% -19.4%
25 0.029% 0.036% -19.4%
30 0.037% 0.049% -24.5%
35 0.059% 0.069% -14.5%
40 0.088% 0.098% -10.2%
45 0.122% 0.140% -12.9%
50 0.197% 0.216% -8.8%
55 0.270% 0.298% -9.4%
60 0.363% 0.379% -4.2%
65 0.484% 0.577% -16.1%
70 0.730% 0.914% -20.1%


実際に保険料の変化を調べてみた

では、実際に4月以降の新保険料と、それまでの旧保険料を比べてみましょう。ある保険会社で定期保険の保険料を試算してみました。30歳と40歳の男性が10年満期の定期保険に保険金3,000万円で加入するとしています。今回の改定で15%前後保険料が下がっていることが分かります。これだけ下がれば見直しがいがありそうですね。

<図表>定期保険の保険料の変化

【前提条件】
保険会社A社の例
契約年齢:30歳、40歳 性別:男性
保険金額:3,000万円 保険期間:10年 保険料払込期間:10年
割引条件:非喫煙健康体料率 払込方法:月払い

契約年齢 旧保険料 新保険料
30歳 3,780円 3,150円(▲16.7%)
40歳 5,820円 4,980円(▲14.4%)

つぎに収入保障保険を試算してみます。同じように30歳と40歳の男性が加入するとしています。こちらは何と20%以上も保険料が下がっていることが分かります。このように、収入保障保険の方が定期保険よりも大きな見直し効果が期待できそうです。

<図表>収入保障保険の保険料の変化

【前提条件】
保険会社A社の例
契約年齢:30歳、40歳 性別:男性
年金月額:15万円 保険期間:65歳まで 保険料払込期間:65歳まで
最低保証:2年 割引条件:非喫煙健康体料率 払込方法:月払い

契約年齢 旧保険料 新保険料
30歳 4,440円 3,420円(▲23.0%)
40歳 5,310円 4,185円(▲21.2%)


生命保険の見直しを試算すると大きな効果が

ただ、実際に生命保険を見直す場合には、簡単にはいきません。なぜなら、現在の保険に加入した時よりも年齢を重ねているからです。契約する年齢が高いほど保険料は高くなります。収入保障保険を見直しするパターンをいくつか設定してシミュレーションしてみましょう。前回標準生命表が書き換えられたのが11年前。この当時に加入したり、見直しをした方のケースで考えてみましょう。

10年前35歳時で加入した収入保障保険。現在は45歳になっています。保障額や割引条件(体況)が変わらなければ年140,440円→年136,780円へと年3,660円安くなります。これだけだと小さい差に見えますが、45歳から70歳までの25年分で考えると合計91,500円の見直し効果になります。

この方は35歳の加入時にはタバコを吸っていたため標準体で加入しています。この10年間にタバコをやめ非喫煙健康体で加入できるようになっているとすると年91,460円にまで安くなります。何と年48,980円、25年間で1,224,500円と100万円を超える見直し効果になります。タバコをやめる効果は大きいですね。

<図表>収入保障保険の見直しパターン

<図表>収入保障保険の見直しパターン

2番目のケースは1番目のケースと同じく10年前に加入したケースです。10年前も割引の大きい非喫煙健康体に加入していますが、より保険料の安い保険会社を探してみました。すると年齢が10歳高くなり同じ非喫煙健康体料率でも月1,180円安くなっています。満期となる65歳までの15年間で212,400円もの見直し効果です。
10年前に加入した保険でもこれだけ大きな効果が期待できるので、数年前に加入した保険なら見直し効果が出る期待大。家計にはとてもうれしい改定ですね。


見直しするには健康状態に注意

このように計算上は多くの方に見直し効果が期待できますが、これらの保険は一定以上健康状態がよくなければ加入できませんし、割引条件に該当しなくなります。年齢が高くなるほど健康状態に不安が出やすくなりますので注意が必要です。生命保険を見直す際には、先に現在加入している保険を解約することは止めましょう。

まずは新しい保険に加入する手続きを行うこと。そして、新しい保険に加入できたことを確認した後に、現在加入している保険を解約するようにしましょう。そうしないと、思った形で保険に加入できなかったときに困ることになります。
一時的に保険が重なり保険料がムダに感じるかもしれませんが、その方が安全です。死亡時の保険は、万一の時に遺族を守るものです。慎重に見直しをしましょう。



藤川太(家計の見直し相談センター) 執筆:藤川太家計の見直し相談センター
ファイナンシャルプランナー。山口県出身。慶応義塾大学大学院理工学研究科を修了後、自動車会社で燃料電池自動車の研究開発に従事していたが、ファイナンシャルプランナーに転身し、「家計の見直し相談センター」で生命保険の見直しを中心とした個人向け相談サービスを展開している。同センターは2001年の設立以来10000世帯を超える相談を受けてきた。「分かりやすい、納得できる、利用しやすい」サービスを目指して活動中。
2008年10月、簡単書き込みで家計がみるみる生まれ変わる資産マネジメント手帳『貯まる!資産3倍手帳』を出版。 その他の著書として『サラリーマンは2度破産する』などがある(共に朝日新聞出版)。



(情報提供:家計の見直し相談センター)


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