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保険って何から入ればいいの?

2017年06月26日
保険って何から入ればいいの?

春から新しい生活が始まり、ようやく慣れてきたという方も多い季節。生活にも余裕が出てきたなら、万一の際の備えも確認したいところです。「もしも…が起きたら」という生活上のリスクについては普段はなかなか考えないもの。万一の時の備えをしっかりと確認することで、いろいろなことにチャレンジしやすくなるものです。今回は、私たちの生活のリスクにはどのように備えることが合理的なのか考えてみましょう。


生活のリスクとの付き合い方

病気になったら、死んでしまったら、自動車で他人を轢いてしまったら…。生活をしていく上で発生しそうなリスクを挙げていくと、本当に多くのリスクが存在していることが分かります。なんだか怖くなってきますが、リスクのない生活はありません。リスクと上手につきあいながら生活することが大切です。

まず、リスクが怖いなら回避することです。他人を轢くのが怖いなら自動車を運転しない、飛行機事故が怖いなら飛行機に乗らない、といった方法です。ただ、何でもかんでもリスクを回避していくと、何もできなくなります。

リスク処理の方法
(1)回避する 他人を轢くのが怖いから車を運転しない
(2)損失を制御する 盗まれないように金庫に保管する
(3)分離する 一度に盗まれるのが怖いから分けて保管する
(4)保有する 病気になると困るからお金を貯めておく
(5)移転する 自分が死ぬと家族が困るから保険に加入する

つぎに、損失を制御することも可能です。お金を盗まれたくないから銀行に預ける、大事な車を傷つけられないようシャッター付のガレージで保管する、病気にならないように食生活に気を付け運動もする、といった方法です。100%リスクを回避できるわけではありませんが、損失の可能性を小さくすることが可能です。

リスクを分離することも有効な方法です。運用の世界でも「一つのカゴに卵を盛らない」という言葉がよく使われます。これはある資産が暴落しても、他の資産が上がれば影響を相殺できる「分散投資」という手法です。分散投資は運用の世界では王道と言われていますが、私たちの日常生活でも役に立つ考え方です。

回避できたり、制御できるリスクは付き合いやすいものですが、回避できないリスクも存在します。たとえば、私たちが病気になったり死んだりするリスクは、回避しづらいものです。病気になったときにかかる医療費が心配であればどうするでしょう。それほど大きなお金でなければお金を貯めてリスクを保有することができるでしょう。一方で、貯金ではどうすることもできないほどの大きなリスクであれば、保険に加入してリスクを移転することもできます。
このようにリスクとの付き合い方はいろいろとあります。自分の生活上のリスクのそれぞれの性格を考え、どのような付き合い方をすればいいか考えてみましょう。


リスクには重要度がある

私たちはこうしたリスクにどう対処するか考えた時に、保険に加入してリスクを移転するという方法を取りがちです。保険に加入すると万が一のときには保険金が払われ助かりますが、一方で保険料というコストを払うことになります。なんでもかんでも保険に加入していればお金がなくなってしまいます。では、保険に加入すべきかどうかはどのように判断すればいいのでしょうか。

それぞれのリスクを次のような表に当てはめて考えると分かりやすくなります。縦軸を経済的な損失の大きさ、横軸を発生頻度で分類します。すると4つの象限で特徴が分かれます。
1番目に優先的に保険を掛けた方がいいのが、発生頻度が高く、経済的損失も大きな(1)のエリア。自動車事故や地震による被害などが該当します。自動車事故が怖ければ乗らなければいい、地震が怖ければ地震のない地域に住めばいい、とリスクを回避することも可能です。ただ、そうはいかないという方も多いはず。回避できないのであれば、保険に加入してリスクを移転するという方法を取るべきです。

2番目に優先されるのが発生頻度は高くないけど、発生すれば経済的損失が大きくなりやすい(2)のエリアです。死亡や火災などが該当します。これらは回避することが難しいリスク。一家の大黒柱が亡くなると遺される家族の経済的な負担はとても大きくなります。こうしたリスクに対応するには、保険に加入することをお勧めします。

3番目に優先されるのは発生頻度が高いけど、発生しても経済的な損失がそれほど大きくならない(3)のエリアです。病気やケガなどが該当します。このエリアのリスクに対応する保険がたくさん販売され、実際にとても売れています。ところが、経済的損失が大きくないのであれば、保険のコストをかけずにリスクを保有する(つまり貯金でカバーする)という考え方もできる領域です。
最後は発生頻度が低く、発生しても経済的な損失が小さい(4)の領域。こうしたリスクに対して保険は向いていません。貯金でカバーと割り切るべき領域です。

<図表>リスクの重要度

リスクの重要度


自分の保険加入状況を再確認してみよう

実際には医療保険のような少額のお金を高い頻度でもらえる保険が人気です。でも、こうした保険は重要度が3番目の領域のリスクに対応するための保険です。その一方でより重要度の高い自動車保険や地震保険に入っていない人が多くいます。理由を聞くと、経済的な理由が多く返ってきます。

確かに保険はリスクに対応するためにコストをかけて加入するものです。だからこそ、重要度の高い保険から加入していくことが合理的。リスクは回避したり、損失を制御することもできます。生活のリスクとの付き合い方を今一度整理してみましょう。



藤川太(家計の見直し相談センター) 執筆:藤川太家計の見直し相談センター
ファイナンシャルプランナー。山口県出身。慶応義塾大学大学院理工学研究科を修了後、自動車会社で燃料電池自動車の研究開発に従事していたが、ファイナンシャルプランナーに転身し、「家計の見直し相談センター」で生命保険の見直しを中心とした個人向け相談サービスを展開している。同センターは2001年の設立以来10000世帯を超える相談を受けてきた。「分かりやすい、納得できる、利用しやすい」サービスを目指して活動中。
2008年10月、簡単書き込みで家計がみるみる生まれ変わる資産マネジメント手帳『貯まる!資産3倍手帳』を出版。 その他の著書として『サラリーマンは2度破産する』などがある(共に朝日新聞出版)。



(情報提供:家計の見直し相談センター)


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