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3大疾病に備える保険とは

3大疾病に備える保険とは

前回のコラム(3大疾病に備える保険を考える(2013年06月24日))では、わが国の3大疾病事情について調べました。3大疾病で亡くなる確率はどの年代でも約5割もありました。怖い病気ですね。こうした3大疾病に備えようと考えた場合、どのような保険に加入すればいいのでしょうか。今回は3大疾病に備える保険について詳しく見ていきましょう。

3大疾病に備えるには?

3大疾病に備えられる保険には保障される範囲の広い「総合型」の保険と特定の病気に限り保障する「特定型」の保険があります。まずはこの「総合型」、「特定型」のどちらを選ぶのかが第一歩です。

3大疾病に備えることのできる総合型の保険の代表格が医療保険です。入院したら入院給付金、手術したら手術給付金が受け取れるのが一般的な医療保険です。

そして、「がん保険」のように特定の病気に限って保障されるのが特定型の保険です。がん保険に加入する人は多いですが、これはあくまでもがんに対してのみ保障されるものです。心疾患や脳血管疾患は保障されません。

3大疾病に備える保険として一番ピッタリなのが、がん、急性心筋梗塞、脳卒中で特定の状態になったら保険金が支払われる3大疾病保障保険、特定疾病保障保険などと呼ばれる保険です。

こうした特定型の保険は種類が豊富になってきています。最近は3大疾病に糖尿病、高血圧性疾患を加えた5大疾病、さらにこれらに肝硬変、慢性腎不全まで加えた7大疾病を対象とする保険も登場しています。このように保障の対象が増えれば増えるほど総合型の保険に近づいていくことになります。

これらの条件に該当したときにはまとまった一時金が支払われる保険がもっとも一般的ですが、年金形式で払われる保険も登場しています。また、条件に該当した以後の保険料の支払いが免除される保険も一種です。

また変り種としては、住宅ローンを借りるときに加入する「団体信用生命保険」にも、こうした疾病で特定の状態になった場合に保険金が支払われる保険があります。一定期間の住宅ローンの返済をしてくれたり、残債がすべて支払われる保険もあります。

総合型保険にありがちな勘違いとは?

「がん保険」などのように特定型の保険が存在するからこそ発生する勘違いがあります。それは総合型の医療保険では「がん」は保障されないのでは? というもの。一部の保険を除いて、がんはもちろん、心疾患や脳血管疾患も保障されますので覚えておきましょう。

もちろんがん保険はがんに絞った保険ですから、がんに対する保障は充実します。保障の対象を絞り込めば絞り込むほど、保険料の割に保障が充実しやすくなります。その反面、総合型は保障範囲が広いですが各保障が薄くなりがちです。

保険金支払いの条件「特定の状態」とは

特定型の保険のほとんどは、対象となる疾病になるだけで保険金が出るわけではありません。保険金が支払われるには「特定の状態」となることが求められます。この特定の状態を、ある保険会社の3大疾病保障保険を例に見てみましょう。

悪性新生物
(がん)
被保険者が、責任開始期以後、生まれて初めて悪性新生物に罹患し、医師によって診断確定されたとき。ただし、上皮内がん(大腸の粘膜がんを含む)、皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がんは除きます。また、責任開始期から90 日以内に罹患した乳がんも対象となりません。
急性心筋
梗塞
被保険者が責任開始期以後の疾病を原因として発病し、初めて医師の診療を受けた日からその日を含めて60 日以上労働の制限を必要とする状態が継続したと医師によって診断されたとき。ただし、狭心症等は含まれません。
脳卒中 被保険者が責任開始期以後の疾病を原因として発病し、初めて医師の診療を受けた日からその日を含めて60 日以上、言語障害等の他覚的な神経学的後遺症が継続したと医師によって診断されたとき。ただし、対象となるのは、脳血管疾患のうち、くも膜下出血・脳内出血・脳梗塞です。

これを見ると、がんは生まれて始めてがんと診断確定されれば保険金が支払われます。ただ、がんはがんでも、上皮内がんや悪性黒色腫以外の皮膚がんは除くとなっています。また、急性心筋梗塞も脳卒中も60日以上の労働制限や障害などの後遺症が残ることが条件となっています。さらに急性心筋梗塞には狭心症は含まれませんし、くも膜下出血、脳内出血、脳梗塞以外の脳血管疾患は含まれません。

こうした保険に加入すれば、3大疾病にかかった時に保険金が支払われて安心とザックリ考えがちですが、実際には意外に保険金支払いの条件が厳しいことには注意が必要です。

こうした批判もあってか、こうした条件を緩和した保険が登場しています。たとえば、こうした条件に該当していなくても、急性心筋梗塞や脳卒中の治療のための「手術」を受ければ保険金を支払うものです。

定期型と終身型、どちらを選んだほうがいい?

こうした3大疾病に備える保険は、多くの保険と同様に一定期間だけ保障される「定期保険」と、一生涯保障される「終身保険」に分けられます。どちらの保険を選ぶ方がいいのでしょうか。ある保険会社の商品を例に考えてみましょう。それぞれ30歳男性が契約者で、保険金額は500万円で試算しています。

<タイプ別3大疾病保障付保険の保険料>
  30歳~ 40歳~ 50歳~ 60歳~ 70歳~ 合計 備考
3大疾病保障付
「定期保険」
10年更新型 1,815 3,840 8,420 16,520 36,310 8,028,600 30歳~80歳に払い込む保険料総額
80歳満了全期型 7,605 4,563,000 30歳~80歳に払い込む保険料総額
3大疾病保障付
「終身保険」
60歳払込満了 11,770 4,237,200 30歳~60歳に払い込む保険料総額
終身払込 9,140 5,484,000 30歳~80歳に払い込む保険料総額
※すべて30歳男性が新規に保険金額500万円で加入した場合の保険料
※10年更新型は10年ごとに自動更新し、更新時の保険料が現在の料率と変わらないものとして計算

これらの商品は"3大疾病保障がついた"定期保険と終身保険です。つまり、一般の定期保険や終身保険と同じで保険期間内に死亡したり高度障害状態となった場合には保険金が支払われます。さらに3大疾病保障がついていることで、保険期間内に死亡しなくても3大疾病により特定の状態となれば保険金が支払われます(保険金が支払われれば保険契約は消滅します)。

まず3大疾病保障のついた定期保険の保険料を見てみましょう。定期保険には更新型と全期型がありますが、加入時点の保険料が安いのは更新型の定期保険です。加入から10年間は月1,815円です。一方の保険期間が80歳まである全期型の保険料は月7,605円です。かなり高く見えますね。ところが、この更新型は10年たてば保険期間が終わるので、次の保険期間に更新するためには保険料が上がってしまいます。40歳からは月3,840円ですからまだ我慢できそうですが、50歳には月8,420円に、60歳から月1万6,520円、70歳から3万6,310円へと上がっていきます。ここまで来るとさすがに払いきれない人が多くなるはずです。前回のコラムでご紹介したように、3大疾病にかかる人が50代以降急激に増えるため保険料もこのように急激に上がってしまうのです。

もしも80歳まで3大疾病にもかからず元気ですごすと合計約803万円の保険料をかけ捨てることになります。保険金額500万円の保険にこれだけの保険料を払うのはできれば避けたいところですね。

一方の全期型は保険料が高く見えますが月7,605円が80歳まで変わりませんから、50歳以降は更新型よりも安くなります。80歳までの支払保険料総額も約456万円と更新型よりもかなり抑えることができます。とは言え、80歳までに3大疾病になる確率から考えると、これもかなり高額な保険料としかいいようがありません。

では、終身保険はどうでしょうか。一生涯の保障であれば3大疾病になる確率はぐっと上がりますし、人間は必ずいつかは死にますので保険金を受け取ることができます。

終身保険には一定期間内に支払いを終える短期払いと、一生涯保険料を払い続ける終身払いとがあります。この会社では60歳までに払い終える短期払いでは月1万1,770円、終身払いでは9,140円です。このように短期払いの方が通常は保険料が高くなります。もちろん定期保険よりも終身保険の方が保険料は高くなります。

ところが、定期保険と同じように80歳までに支払う保険料で考えると、支払保険料総額が60歳払込満了では約424万円、終身払いが約548万円と4つのタイプの中で60歳払込満了の終身保険がもっとも少ない金額となりました。

3大疾病に備える保険は終身型の短期払いタイプが理想

そもそも、こうした3大疾病に対しては通常の医療保険に加入していればある程度の保障が確保できるものです。さらに特定型の保険に加入すれことは、さらに上乗せで保障を確保する形です。これだけの保険料がかかるわけですから本当に加入が必要かどうかよく検討してください。

それだけの負担をしても保障を確保したいということであれば、教育費や住宅ローンを払っている期間だけ保障が欲しいなら全期型の定期保険、やはり高齢期が心配ということなら短期払いの終身保険を選択するといった形で考えるといいでしょう。

情報提供: 家計の見直し相談センター

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