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3大疾病に備える保険を考える

2013年06月24日
3大疾病に備える保険を考える

「がんは怖い」と思っている方は多いでしょう。私もその一人です。ただ、怖い病気はがんだけではありません。私たちの命を脅かす病気やケガはそれこそ数限りなくあるのが実情です。周囲を見回してみても、心臓の病気やくも膜下出血で亡くなる方も少なくないはずです。日本人の3大疾病と言うと、「がん」「心疾患」「脳血管疾患」。今回はこれら3つの疾病についてデータを掘り下げてみましょう。


3大疾病で亡くなる確率は5割

厚生労働省が発表している「簡易生命表」では、亡くなった人のうち3大疾病で亡くなった人の割合を知ることができます(図表1)。

<死因別死亡確率(主要死因)平成23年> (単位:%)
主要死因 年齢
悪性新生物 0 歳 29.10 20.05
65    28.71 18.30
75    25.44 16.16
90    15.08 9.69
心疾患 0 歳 14.41 18.36
65    14.67 19.21
75    15.10 19.83
90    17.09 20.90
悪性新生物 0 歳 9.32 11.04
65    9.66 11.40
75    9.98 11.67
90    9.84 11.70
3大疾病合計 0 歳 52.83 49.45
65    53.04 48.91
75    50.52 47.65
90    42.00 42.29
厚生労働省「平成23年簡易生命表」

これを見ると3大疾病で亡くなる人の割合は各年代で安定して5割前後。2人に1人は3大疾病で亡くなるわけです。ただ、その内訳を見ると「がん」がもっとも確率が高くなっており、がんが怖いという私たちの感覚が正しいことが分かります。

また図表から、がんで亡くなる確率は男性の方が女性よりも圧倒的に高いことが分かります。各年代で男性は女性の1.5倍もがんで亡くなる確率が高くなっています。

また、年代別に見ると、高齢になるほどがんで亡くなる確率が低くなっています。逆に言うと、高齢になるほどがん以外の病気やケガで亡くなる確率が上がるということでもあります。高齢になるほどがんで亡くなるイメージがありますが、それは死亡する人の全体の数が増えているからと言えそうです。

一方で、心疾患や脳血管疾患で亡くなる確率は高齢になるほど上がる傾向にあります。人間の血液を流すポンプとパイプが歳を取るほど劣化するからなのですが、特に女性は心疾患の確率が65歳以上ではがんを超え20%前後にもなります。女性はがんよりも心疾患で亡くなる方が多い。イメージとはかなり異なる数字ですね。


3大疾病での入院は短期化傾向

厚生労働省の「患者調査」を見ると、各疾病での入院患者数や平均在院日数などが分かります。

<退院患者の平均在院日数>
各年9月 (単位:日)
  平成8年 11 14 17 20 23
悪性新生物 46.0 40.1 35.7 29.6 23.9 20.6
心疾患(高血圧性のものを除く) 38.9 31.6 29.3 27.8 24.2 21.9
脳血管疾患 119.1 110.1 102.1 101.7 104.7 93.0
厚生労働省「2011年患者調査」

がんと心疾患は時代とともに平均在院日数が大幅に短期化されてきたことが分かります。平成8年には46日だったがんは、平成23年には20.6日と半分以下に短期化。心疾患も平成8年の38.9日から、平成23年には21.9日と43%も短期化しました。

それぞれ、死につながる重い病気ですからつぎつぎと新しい医療技術が登場していることがこれだけ短期化した原因の一つです。たとえば、内視鏡やファイバースコープなどを使い、開腹せずに手術するなど、体に大きな負担がかからない手術が多く取り入れられるようになっています。医療費を抑制するために入院日数を減らす方向に政策がとられていることも原因の一つではありますが、新しい技術によって入院が短くなるのは大歓迎ですね。

一方で脳血管疾患も平成8年の119.1日から93日へと短期化してはいます。もともと長い入院だけにそれほど変わっていないように見えてしまいますが、26日間も短くなっていることに注目です。


がんは怖いが、もっと怖いのは心疾患

最後に患者調査から3大疾病による入院患者数の推計を見てみましょう。がんで入院している患者数は全国で13万4800人、心疾患は5万8100人、脳血管疾患は17万2200人と脳血管疾患が3大疾病では最も多くなっています。心疾患は入院患者数では他の病気よりも半分以下ですが、女性の65歳以上の主要死因ではがんを上回っていることに注目です。

<推計入院患者数> (単位:千人)
   総 数  0~14歳 15~34 35~64 65歳以上 70歳以上
(再掲)
75歳以上
(再掲)
悪性新生物 134.8 1.2 1.9 39.0 92.5 74.5 53.7
心疾患(高血圧性のものを除く) 58.1 0.2 0.3 7.7 49.7 45.8 40.5
脳血管疾患 172.2 0.2 0.7 22.6 148.4 135.9 117.5
厚生労働省「2011年患者調査」

年齢別の傾向を見てみると、がんは35歳までの患者は3100人、35~64歳は3万9000人、65歳以上は9万2500人と年齢とともに急激に多くなっていきます。年齢とともに入院患者が増える傾向は心疾患でも脳血管疾患でも同様なのですが、その傾向はより顕著になります。65歳以上の患者が圧倒的に多いのです。これを見ると、がんは他の病気に比べ働き盛りの時期にも注意が必要な病気といえるでしょう。


3大疾病に備える保険は

こうした3大疾病に備える保険は多くの生命保険会社で扱っています。3大疾病保障、特定疾病保障と呼ばれます。これらの保険は一般的に定期保険と終身保険のどちらかにセットされています。

これらの保険は、保険期間中にがん、心筋梗塞、脳卒中で特定の状態となった場合に生存している場合でも保険金が支払われます(保険金が支払われた場合には契約は消滅)。それだけでなく、ベースが定期保険や終身保険ですから、保険期間中に死亡、高度障害状態となった場合にも保険金が支払われるという保険です。最近はこうした一時金で保険金が支払われるタイプだけでなく、3大疾病で特定の状態になった場合に年金形式で保険金が支払われるタイプの保険も出てきています。

これらの病気は確かに怖いものです。3大疾病に備える保険に加入するのも手ですが、もちろん保険料はかかります。もしも加入するなら効果的な加入をしたいものです。

こうしたデータを見ると3大疾病のリスクは老後に集中しています。定期保険タイプの保険ではなく、老後も保障される終身保険タイプを選ぶ方がよさそうですね。



藤川太(家計の見直し相談センター) 執筆:藤川太家計の見直し相談センター
ファイナンシャルプランナー。山口県出身。慶応義塾大学大学院理工学研究科を修了後、自動車会社で燃料電池自動車の研究開発に従事していたが、ファイナンシャルプランナーに転身し、「家計の見直し相談センター」で生命保険の見直しを中心とした個人向け相談サービスを展開している。同センターは2001年の設立以来10000世帯を超える相談を受けてきた。「分かりやすい、納得できる、利用しやすい」サービスを目指して活動中。
2008年10月、簡単書き込みで家計がみるみる生まれ変わる資産マネジメント手帳『貯まる!資産3倍手帳』を出版。 その他の著書として『サラリーマンは2度破産する』などがある(共に朝日新聞出版)。



(情報提供:家計の見直し相談センター、監修:ワイズ・インシュアランス株式会社)


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