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ひょうが降った!被害は補償されるの?

2017年08月25日
ひょうが降った!被害は補償されるの?

7月18日、首都圏にゲリラ豪雨が降り、地域によっては大量の「ひょう」が降りました。大きいものではこぶし大の氷が降ったようです。私もひょうが降った直後の池袋へ行きましたが、路上には氷の粒が積み上がり、冬のような景色。また、公園ではひょうによって落とされた、木々の葉や枝が地面を覆っていました。大きなひょうが大量に降った地域では、車や建物への被害も出たようです。こうした被害が出た場合は、保険は役に立つのでしょうか。


ひょうはどうして降るのか

ひょうは氷が空から降ってくる自然現象。寒い冬に発生しそうなイメージもありますが、先日は暑い7月に発生しました。
ひょうは地面が太陽で暖められる一方で、上空に冷たい寒気がやってくると発生しやすくなります。積乱雲が発達することで、雷がなったり、ひょうが降ったりするのです。

積乱雲の中では水蒸気が冷たい空気で冷やされ氷の粒になりますが、上昇気流によって下に落ちずに周りのつぶとくっついたりしながら大きく成長します。上昇気流で支えきれない大きさにまで成長すると地面に向けて落下をはじめます。小さな粒であれば落下する途中で溶けて雨になりますが、溶けきらずに氷として地面まで落ちてきたのがひょうです。

こうした状況は春や秋に生まれやすいようです。夏は上空の気温が高いため、あまりひょうが降ることはないのですが、最近は気象の変動が激しくなっており、先日のように夏であってもひょうが降ることが多くなるかもしれません。


建物へ出た被害は火災保険で

今回のひょうでも、多くの建物で窓ガラスが割れた、屋根が壊れたという被害が出ました。こうした被害は火災保険で補償を受けることが可能です。
現在販売されている火災保険の多くは「風災・雪災・ひょう災」という形で補償がセットされているはず。火災保険は火災だけでなく、こうしたひょう災、風災、雪災、水災などでも補償を受けることが可能なので覚えておきましょう。

カーポートの屋根が被害を受けた場合でも建物に付属していれば補償の対象内です。別棟の建物になっていれば、住居とは別に火災保険に加入する必要があります。


自動車への被害は車両保険で

ひょうが降ってきたことで車に傷がついたり、ガラスが割れるなどの損害が出ました。この場合は、自動車保険に車両保険をつけていれば補償の対象となります。車両保険には、補償がフルセットの「一般型」と自損事故などは補償対象としない代わりに保険料が安くなる「エコノミー型」があります。エコノミー型は補償範囲が狭いのですが、ひょうによる被害は「飛来中または落下中の他物との衝突」に相当し補償の対象となります。

つまり、いずれの型でも車両保険をつけていれば、保険金額を限度に免責金額を差し引いた額が補償されます(全損の場合は全額)。
自動車保険を使った場合に気になるのが等級のダウン。ひょうのように「飛来中または落下中の他物との衝突」で使った場合には、翌年「1等級」のダウンとなり、事故あり係数が1年間加算されます。

被害額によっては免責金額や等級のダウン、事故あり係数の適用によって保険を使った方が損ということも起こりますので、よく計算をして保険適用をするかどうか検討しましょう。

<図表>車両保険の補償範囲の違い

<図表>車両保険の補償範囲の違い


人的被害は傷害保険や医療保険で

こぶし大の氷の塊が降ってくれば、傘をさしていてもケガは避けられないかもしれません。こんな時にも保険は役に立つのでしょうか。
人的被害に対しては支払われる保険の種類はたくさんあります。代表的な保険でみていくと、ケガによる通院が発生した場合には、傷害保険のケガ通院が使えます。傷害保険は一般的に通院1日目から通院日数に応じて補償されます。また、治療のために入院となると、傷害保険からは入院保険金が医療保険からは入院給付金が支払われます。

ケガがひどく障害状態となってしまった場合には、傷害保険の後遺障害補償や、生命保険の傷害特約から障害状態に応じて支払われます。万が一死亡となれば、傷害保険や生命保険の死亡保険金が支払われます。生命保険は災害割増死亡特約や傷害特約も支払対象となります。


請求しなければ保険金は払われない

ひょう災による被害もこのようにさまざまな保険で補償を受けることが可能です。ただし、それぞれのリスクに対応した保険に入っていなければなりません。また、もう一つ大切なのは、保険は請求しなければ保険金を払ってもらえません。保険会社から払いましょうか?なんて聞いてくれないのです。

ひょう災はそれほど遭遇する機会がないので、ひょう災が怖いからと保険加入の理由にすることはほとんどないかもしれません。だからこそ何らかの被害を受けたなら補償を受けられないか調べましょう。また、補償されるかどうかを自分で判断せず、わからなければ保険会社に問い合わせする姿勢も重要です。



藤川太(家計の見直し相談センター) 執筆:藤川太家計の見直し相談センター
ファイナンシャルプランナー。山口県出身。慶応義塾大学大学院理工学研究科を修了後、自動車会社で燃料電池自動車の研究開発に従事していたが、ファイナンシャルプランナーに転身し、「家計の見直し相談センター」で生命保険の見直しを中心とした個人向け相談サービスを展開している。同センターは2001年の設立以来10000世帯を超える相談を受けてきた。「分かりやすい、納得できる、利用しやすい」サービスを目指して活動中。
2008年10月、簡単書き込みで家計がみるみる生まれ変わる資産マネジメント手帳『貯まる!資産3倍手帳』を出版。 その他の著書として『サラリーマンは2度破産する』などがある(共に朝日新聞出版)。



(情報提供:家計の見直し相談センター)


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