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元本割れの学資保険、どうしたらいいの?

2010年05月06日
元本割れの学資保険、どうしたらいいの?

現在17歳の高校生の子どもを持つAさん。子どもが生まれたころに学資保険に加入したそうです。その際には「元本割れはいやだよ」と営業担当者に言って加入したそうです。ところが、最近計算してみて、元本割れしていることに気がついたそうです。営業担当者を信じていたので、Aさんはがっかりしています。Aさんはどうしたらいいのでしょうか。


元本割れする学資保険は少なくない

Aさんが17年前に加入した学資保険は満期まで続けると途中で出るお祝い金や満期金をすべて合わせると280万円もらえます。一方で、保険料は年15万7000円。満期になる22歳まで払い続けると総額で約345万円支払う計算になります。

つまり、Aさんは子どもの学費を貯めようと加入した学資保険ですが、満期まで続けても65万円を超える元本割れを起こしてしまうことが分かったのです。

Aさんは元本割れしていることについて営業担当者に聞いてみたそうです。すると「旦那さんが亡くなると、それ以降の保険料を払わなくても学資金が受け取れます。また、お子さんが入院したときの保障もついています。保障もついているので元本割れを起こすのです」と説明されたそうです。それはそうかもしれませんが「元本割れはいや」と伝えたこともあり納得できません。Aさんのように貯蓄目的で学資保険に加入したのに元本割れを起こしていることに気がついていないケースは少なくありません。


解約する前にきちんと計算をしよう

元本割れに気がついたら多くの人が考えるのが学資保険の「解約」。解約すれば気持ちはスッキリするかもしれません。でも、解約にはデメリットが生じます。最大のデメリットはこれまで払い込んだ保険料総額に比べ、解約した場合の受取額の方が少なくなるケースが多いことです。それでも解約はした方がいいのでしょうか。

元本割れ増加について

Aさんに今解約した場合の受取額を会社に聞いてもらいました。受取額の合計は約228万円。一方でこれまで払い込んだ保険料の総額は17年間で約267万円です。現在時点ですでに約39万円の元本割れを起こしている計算になります。


過去よりも将来の状況で判断しよう

納得はできないでしょうが、過去についてはもう変えることはできません。将来にわたって支払う保険料と、それに伴って変わる受取額の関係を計算して判断すべきです。

今後支払う残りの保険料の合計は約79万円です。一方で受取額は現在よりも約52万円増えます。5年間で27万円近い元本割れです。今後も元本割れはますます拡大していくわけです。この27万円は保障を得るコストとして納得ができればいいのですが、Aさんはあくまで貯蓄目的で加入したので納得はできないということです。

すべて解約するだけが方法ではありません。元本割れを少なくするために医療特約などの特約だけを解約するという方法があります。それでもAさんが加入している保険は元本割れになってしまいます。結局Aさんはこの学資保険を解約することを選択しました。

ここ10年間に学資保険に加入した人は利率が低くなっているので元本割れとなっているケースが多いのですが、Aさんが加入したのは17年前。本来は利率も高くいい時期に加入しています。ところが手厚い保障がついているため、Aさんの目的とは違う保険となってしまいました。やはり貯蓄目的なら貯蓄性の保険、保障目的なら保障性の保険と、目的をはっきりとさせ保険には加入した方がいいですね。



藤川太(家計の見直し相談センター) 執筆:藤川太家計の見直し相談センター
ファイナンシャルプランナー。山口県出身。慶応義塾大学大学院理工学研究科を修了後、自動車会社で燃料電池自動車の研究開発に従事していたが、ファイナンシャルプランナーに転身し、「家計の見直し相談センター」で生命保険の見直しを中心とした個人向け相談サービスを展開している。同センターは2001年の設立以来10000世帯を超える相談を受けてきた。「分かりやすい、納得できる、利用しやすい」サービスを目指して活動中。
2008年10月、簡単書き込みで家計がみるみる生まれ変わる資産マネジメント手帳『貯まる!資産3倍手帳』を出版。 その他の著書として『サラリーマンは2度破産する』などがある(共に朝日新聞出版)。



(情報提供:家計の見直し相談センター)


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