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東名あおり事故でドライブレコーダーが活躍

2018年12月25日
東名あおり事故でドライブレコーダーが活躍

2017年6月に東名高速道路であおり運転が原因で家族4人が死傷する事故が発生しました。子ども2人が生き残ったものの、両親が亡くなるという痛ましい事故。2018年12月に入りこの事件の公判が行われました。その中で、関係者の証言とともに、証拠として提出されたのが「ドライブレコーダーの映像」です。ドライブレコーダーの映像は、どのような役割を果たしたのでしょうか。


食い違う被害者側と加害者側の証言

報道によりますと、この公判で危険運転致死傷罪などに問われている被告は「中井PAでタバコを吸いよる時に、邪魔やボケと言われカチンと来た」と主張。どちらが先に減速したかについては「自分やったと思う」と認めたものの、車間距離は「車1台分くらい」で進路変更できる距離であったと答えたそうです。

運転状況や車間距離については、運転していた両親が亡くなっており、2人の子供たちでははっきりした証言は難しいでしょう。

また、停車後に被害者を車から降ろそうという気持ちは「多分なかった」と答えたそうです。一方で被害者の長女によって、「被告が車の中に入った」と証言したことについて、被告は「引っ張りあって、上半身が中に入ったと思う。」と答えたようです。

被告は自分が罪に問われないよう都合のいいように証言を変えているようにも見えます。ただ、実際にはどちらの証言が本当のことなのかわからないのが残念です。


ドライブレコーダーの映像が決定的な証拠に

そこで検察側は事故当時、現場付近を走行していた43台の車から得た「ドライブレコーダーの映像」や「運転手の証言」を提出しました。これによって、事故時の状況が客観的かつ立体的に判明することが期待されます。

事故後に警察が被告を逮捕する決め手になったになったのも「ドライブレコーダーの映像」。容疑者が執ようにあおり運転をし、追い越し車線に無理やり停車させられ事故につながったことを突き止めたからです。逆に言うと、これらのドライブレコーダーの映像がなかったら、逮捕すらできなかったかもしれないのです。


事故後急増したドライブレコーダーの出荷台数

ドライブレコーダーとは、主に交通事故などの発生状況を記録するために、車の周囲の状況や車の挙動をカメラや各種センサーを活用して記録する装置のこと。この事故をきっかけにこのドライブレコーダーに注目が集まりました。

東名あおり事故が発生した直後の2017年7~9月期、ドライブレコーダーの出荷台数は430,063台でしたが、被告が逮捕された2017年10~12月期以降、出荷台数はほぼ倍増しています。ドライブレコーダーの映像が被告逮捕の決め手になかったことが大きく影響しているようです。

<図表>ドライブレコーダー出荷台数(一般社団法人 ドライブレコーダー協議会

<図表>ドライブレコーダー出荷台数(一般社団法人 ドライブレコーダー協議会)


自動車保険のドライブレコーダー特約に注目

ドライブレコーダーの価格は数千円からと下がってきており、カー用品店などで気軽に購入でき、取り付けもやってくれます。その中で、最近注目され始めているのが、自動車保険のドライブレコーダー特約です。

通常の自動車保険にドライブレコーダー特約を付帯する形で加入します。すると、ドライブレコーダーの機器が損害保険会社からの貸与と言う形で送られてきます。車への取り付けは自分で行います。ドライブレコーダー特約の保険料は月650円~850円。単純にドライブレコーダーを取り付けることが目的であれば、購入した方が安くすみます。

ところがこの特約で取り付けしたドライブレコーダーには、通信機能や加速度センサーがついています。事故発生時には自動的に保険会社へ通報を行い、事故前後の映像や位置情報を転送します。コールセンターのオペレーターからドライバーへ安否確認が行われ、事故の映像を見ながら救急車や事故現場近くのレッカー車を呼んでくれます。警察への通報や安全確保など事故後の初期対応についてもアドバイスをしてくれます。

もしもの時のために取り付けるのがドライブレコーダーだとすると、こうしたサービスは安心につながりますね。

<図表>ドライブレコーダー特約

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保険料
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映像・音声の転送 事故発生時の自動転送
運転診断サービス 毎回 毎月 更新時
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その他 音声通話可能 ALSOK駆けつけサービス 音声通話可能


自分のことは自分で守る時代

自分が事故を起こしてしまった時に被害者へ損賠賠償するためにも、自動車を運転するなら自動車保険に加入するのは当たり前です。でも今回のような事件では、自動車保険に加入しているだけでは自分の身を守ることができないかもしれないのです。

せっかくドライブレコーダーと言う新しい技術が普及し始め、価格も低下しています。近いうちにドライブレコーダーを車に取り付けることは自動車保険に入るのと同じくらい当たり前のことになるでしょう。事故やトラブルが発生したときに「ドライブレコーダーをつけていれば」と後悔しないよう、早めにドライブレコーダーを取り付けましょう。



藤川太(家計の見直し相談センター) 執筆:藤川太家計の見直し相談センター
ファイナンシャルプランナー。山口県出身。慶応義塾大学大学院理工学研究科を修了後、自動車会社で燃料電池自動車の研究開発に従事していたが、ファイナンシャルプランナーに転身し、「家計の見直し相談センター」で生命保険の見直しを中心とした個人向け相談サービスを展開している。同センターは2001年の設立以来10000世帯を超える相談を受けてきた。「分かりやすい、納得できる、利用しやすい」サービスを目指して活動中。
2008年10月、簡単書き込みで家計がみるみる生まれ変わる資産マネジメント手帳『貯まる!資産3倍手帳』を出版。 その他の著書として『サラリーマンは2度破産する』などがある(共に朝日新聞出版)。



(情報提供:家計の見直し相談センター)


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