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車の種類によって保険料が違うって本当?

2018年11月26日
車の種類によって保険料が違うって本当?

「外車だから自動車保険の保険料が高いんだよね」といった話を聞いたことはないでしょうか。
自動車保険は運転者の年齢、自動車の使用目的(レジャーや業務用など)、地域、走行距離、過去の事故歴の違いなどで事故が発生する頻度や被害の大きさに違いが出るため、これらの違いを保険料に反映しています。このような保険を「リスク細分型自動車保険」と言います。保険の中でも自動車保険はこうしたリスクの大きさに応じて保険料を設定する技術が最も進んだ分野と言ってもいいかもしれません。
ただ、自動車の値段で車両保険の保険料が変わるならわかりますが、対人賠償責任保険など他の保険料も車によって変わるのでしょうか。


まずは自分の自動車の型式を調べてみよう

2018年9月26日、損害保険会社各社が自動車保険料を算出する際に参考にする自動車保険参考純率の変更に関する届け出が行われました。今回の改定は「型式別料率クラス」を細分化するというものでした。いったいこの型式別料率クラスとは何なのでしょう?
型式とは自動車の車両構造などに基づいて分類する公的な単位のこと。自分の所有する自動車の型式を調べるには自動車検査証(車検証)を見ると記載されています。
型式の欄には記号が並んでいます。左側には自動車排出ガス規制の識別記号が書かれており、ハイフン(-)で区切られて、その右側に自動車保険に使われる型式記号が書かれています。

<図表>車検証の型式が書かれている場所(資料:損害保険料率算出機構)

<図表>車検証の型式が書かれている場所(資料:損害保険料率算出機構)


本当に自動車によって保険料が違う

このハイフン(-)以降の記号を使って、損害保険料率算出機構HPにある型式別料率クラス検索でご自分の自動車のリスクの大きさを調べることができます。

<リンク>自動車保険 型式別料率クラス検索(損害保険料率算出機構HP)
https://www.giroj.or.jp/ratemaking/automobile/vehicle_model/

メーカー名・車名で検索

自動車の型式を入力すると、その自動車の料率クラスが表示されます。あなたの自動車の料率クラスはどうでしたか?

型式別料率クラス

現行の型式別料率クラスは9段階に分類されています。リスク1が一番リスクが小さいため保険料が安く、クラス9は一番リスクが高く保険料が高い、という序列になっています。料率クラスは対人賠償責任保険、対物賠償責任保険、搭乗者傷害保険、車両保険と補償内容ごとに定められています。
自動車ごとに形状や構造・装備・性能などが異なるのはもちろん、それぞれの自動車によってユーザー層も異なります。こうした特性の違いを反映するために、自動車の型式ごとに統計を取って、リスクの大きさを総合的に評価したものがこの型式別料率クラスです。
この料率クラスは毎年1月に見直しを行っています。統計的に直近のリスクの実態を把握し、料率クラスがマッチしているか確認しています。その結果、マッチしていないことが分かればクラスの見直しが行われます。


自動車によって本当に保険料は異なっている

では、料率クラスが違うとどの程度保険料率が違うのでしょうか。現行の料率クラスは9段階に分かれていますが、1つクラスが上がるごとに料率が1.2倍になります。一番リスクの高いクラス9は一番リスクの低いクラス1の約4.3倍の料率になる設定です。このように本当に自動車によって保険料が違いますし、しかもこんなに差があるのです。

今回発表された改定ではこの料率クラスが17クラスに細分化されることになりました。クラス間の較差は√1.2倍となったので、新クラスで一番高いクラス17と一番低いクラス1の較差が約4.3倍であることに変わりはありません。単純に現行のクラスとクラスの間に1つクラスが加わり、よりクラスが細分化された形です。

<図表>料率クラス間の保険料の差

<図表>料率クラス間の保険料の差

また、軽自動車はこれまで料率が一律でした。ところが、軽自動車にも3段階の料率クラスを導入することが決まりました。この改定は2020年1月1日以降に適用されます。


安全運転サポート機能によって自動車事故のリスクは減る

最近販売されている自動車は、自動ブレーキなど安全運転サポート機能がついていることが多くなりました。2016年に販売された自動車の58.6%に自動ブレーキが搭載されていたそうです。こうした安全運転サポート機能の搭載はこれからも進み、これらの性能も上がっていくでしょう。
こうした安全運転サポート機能によって、事故を回避したり、軽減できることが統計上もわかってきています。こうした技術に対するリスク評価もこの型式別料率クラスで行われています。
型式別料率クラスによって保険料が違うという見方だけでなく、自動車の種類ごとの統計的なリスクの大きさを知ることができます。型式別料率クラスは自動車を購入する際の参考にすることもできそうですね。

<参考純率とは>

私たちの支払う保険料は純保険料と付加保険料の2つの要素によって構成されています。純保険料は事故が発生した際に保険金に充当される保険料で、確率統計的に算出されます。付加保険料は保険会社の保険事業を行う経費などに使われる保険料です。
今回改定される参考純率は純保険料部分の保険料率であり、付加保険料部分は関係ありません。ですから、料率が約4.3倍違ったとしても私たちの支払う保険料が4.3倍違うわけではありませんので注意しましょう。



藤川太(家計の見直し相談センター) 執筆:藤川太家計の見直し相談センター
ファイナンシャルプランナー。山口県出身。慶応義塾大学大学院理工学研究科を修了後、自動車会社で燃料電池自動車の研究開発に従事していたが、ファイナンシャルプランナーに転身し、「家計の見直し相談センター」で生命保険の見直しを中心とした個人向け相談サービスを展開している。同センターは2001年の設立以来10000世帯を超える相談を受けてきた。「分かりやすい、納得できる、利用しやすい」サービスを目指して活動中。
2008年10月、簡単書き込みで家計がみるみる生まれ変わる資産マネジメント手帳『貯まる!資産3倍手帳』を出版。 その他の著書として『サラリーマンは2度破産する』などがある(共に朝日新聞出版)。



(情報提供:家計の見直し相談センター)


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