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インステックで世の中が変わる?

2017年12月25日
インステックで世の中が変わる?

第4次産業革命とも言われ始めた「フィンテック」。金融(ファイナンス)と技術(テクノロジー)の2つの単語を組み合わせた造語です。IT技術を金融の世界に応用して変革を巻き起こす動き全般を言います。当然ながらフィンテックの波は保険の分野にも押し寄せています。保険(インシュアランス)と技術(テクノロジー)の組み合わせ「インステック」とも呼ばれる保険の革新の流れ。今後、保険業界はどのように変わっていくのでしょうか。


健康増進すれば保険料が安くなる保険が登場!

2017年4月に東京海上あんしん生命が発表した新商品「あるく保険」は、まさにインステックを実感できる保険です。この保険は加入者自身の健康増進や生活習慣の改善への取り組みをサポートすることで、生活習慣病などの重篤な疾病を未然に防ぐことを目的とした商品です。NTTドコモとタイアップして開発した点も新しく注目されるところです。
具体的には「あるく保険」には新医療総合保険に健康増進特約を付加することで加入できます。一旦は通常の保険料を支払いますが、コンスタントに歩く習慣があればキャッシュバックしてくれるという保険です。

この保険に加入するとウェアラブル端末が貸与されます。このウェアラブル端末とスマートフォンのアプリが連携して、歩数などの測定をします。2年間を6か月ごとの4期間に分けて平均歩数を計測し、それぞれの期間で「1日あたりの平均歩数が8,000歩以上」となるか判定します。2年後に計測結果が出そろえば、健康増進還付金額÷4×「1日あたりの平均歩数が8,000歩以上となった期間の数」がキャッシュバックされるという仕組みです。
つまり、努力次第では実質的な保険料が安くなるということ。保険というと病気になったら、ケガをしたら、死んだら、とネガティブなイメージがつきまといます。でも、この商品は健康に気を付けて歩いたら保険料が安くなるわけで、前向きになれるのがうれしいですね。

自分の健康づくりに関心が高く、ウェアラブル端末を購入しようとしている人にとっては、一石二鳥と言える保険かもしれません。保険会社にとっても被保険者が健康になれば、それだけ保険金や給付金が少なくなると考えられるわけで、Win-Winな仕組みと言えそうです。


自動車保険にも新しい流れが

自動車保険にもインステックの波が押し寄せています。以前にご紹介したソニー損保の「やさしい運転キャッシュバック型」がまさに該当します(https://insurance.yahoo.co.jp/column/pro/auto/160225_pauto.html)。この保険はテレマティクス保険と呼ばれ、海外ではすでに普及が進んでいます。この保険に加入した人は貸与される加速度計(ジャイロセンサー)を自動車に搭載しデータを蓄積します。蓄積したデータから運転特性を分析します。急ハンドルや急ブレーキ、急加速など高い事故率に結びつく運転特性は望ましくありません。ですから、事故率の低い安全運転の傾向が測定できるドライバーの保険料を割り引きます、という保険です。

ここまでご紹介した新しい流れは、センサーでデータを集め、死亡率や事故率が低い属性なら保険料を安くするというもの。これ以外にもビッグデータの収集が進めば、同じような技術を使った保険が登場するものと思われます。


続々登場する新しい概念の保険サービス

インステックというと新しい技術のように思われがちですが、実際には昔からさまざまな技術革新が起こっています。特にインターネットの登場以降のIT技術の発展に伴う保険業界の変化はすさまじいものがあります。
当サイト「Yahoo!保険」にも、インステックの流れを見ることができます。まず一つ目が「マイクロ保険」と呼ばれる分野です。Yahoo!保険で加入できる「ちょこっと保険」は保険料が月額40円からと低額です。営業員を介して加入する保険では、こうした月額数十円、数百円程度の低額の保険料では営業経費も出ません。営業員を介さずインターネットを介して加入するからこそ実現した保険と言えるでしょう。

自転車事故などに備える保険として注目されている「個人賠償責任保険」も単体では保険料が低額。ですから、通常は営業経費の問題から、何らかの保険に加入して特約として付加するという形がほとんど。そうなると、入りたい保険自体の保険料は安いのに、必要ではない保険に入ることで保険料が高くなるという問題がありました。インターネット上で加入することでこうした問題が解決できるわけです。

また、従来は難しかった保険同士の比較も行いやすくなりました。保険業法が改正され、複数の保険会社の商品を取り扱っている乗合代理店は保険を勧める際には、原則として商品の比較情報を提示することが必要になりました。そのため、比較を行うためのデータベース・システムが開発されており、皆さんが利用する機会も多くなっています。Yahoo!保険でもさまざまな保険を比較できるようになっています。特に自動車保険は最大7社の自動車保険を一気に比較することができネット上で契約まで完了できます。一昔前までは「保険の比較はしてはいけないもの」でしたから、とても大きな変化です。

それ以外にも、私たちが保険に加入する際に「自分はいくら入ればいいのだろう」と疑問に思うことは多いはず。そうした疑問に対し、ネット上などで必要な保障額を計算してくれるサービスも増えました。昔はこうした必要な保障額の提案はプロがやるものでしたが、徐々に多くの人が自分で計算する時代になるでしょう。


インステックで保険との付き合い方が変わる?

フィンテックと言えば、ビットコインをはじめとした仮想通貨が話題です。こうした仮想通貨に使われるブロックチェーンという技術を保険分野に応用しようという動きがあります。加入者がグループを作り、出し合ったお金を蓄積し、その中から請求があれば保険金を支払っていく「P2P保険」と呼ばれる仕組みが日本にも登場するかもしれません。保険会社がいらない保険の仕組みです。それ以外にも、保険会社がブロックチェーン技術を使って信頼性や事務コストの低減につなげようという試みが行われているようです。
また、人工知能(AI)の保険への応用も注目されるところです。今後さまざまな形で応用されるでしょうが、特に加入審査や商品の提案で使われていくと思われます。

このように知らず知らずのうちに、IT技術が保険業界も大きく変化させています。もう10年も経つとは私たちの保険へのイメージや保険との関わり方もすっかり変わっているかも知れませんね。


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藤川太(家計の見直し相談センター) 執筆:藤川太家計の見直し相談センター
ファイナンシャルプランナー。山口県出身。慶応義塾大学大学院理工学研究科を修了後、自動車会社で燃料電池自動車の研究開発に従事していたが、ファイナンシャルプランナーに転身し、「家計の見直し相談センター」で生命保険の見直しを中心とした個人向け相談サービスを展開している。同センターは2001年の設立以来10000世帯を超える相談を受けてきた。「分かりやすい、納得できる、利用しやすい」サービスを目指して活動中。
2008年10月、簡単書き込みで家計がみるみる生まれ変わる資産マネジメント手帳『貯まる!資産3倍手帳』を出版。 その他の著書として『サラリーマンは2度破産する』などがある(共に朝日新聞出版)。



(情報提供:家計の見直し相談センター)


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