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ドライブ・レコーダーを搭載するといいことがあるの?

2017年04月25日
ドライブ・レコーダーを搭載するといいことがあるの?

近年、テレビやインターネット上で自動車を運転中の動画を見る機会が多くなりました。これらの多くは自動車に搭載した「ドライブ・レコーダー」によって記録された映像です。記憶に新しい2017年3月に発生した小学生女児殺害事件でもドライブ・レコーダーの映像が捜査に活用されました。急速に普及が進むドライブ・レコーダーですが、どのようなメリットはあるのでしょうか。


ドライブ・レコーダーは間違いのない目撃者

飛行機事故が発生した際にブラックボックスが回収され分析されることは広く知られています。このブラックボックスにはフライトレコーダーやボイスレコーダーが収納されています。フライトレコーダーには飛行高度や飛行速度などのデータが記録されています。また、ボイスレコーダーにはコックピット内の音声が記録されています。これらの情報を分析することで、事故原因の解明に役立てることができます。

このブラックボックスと同様の仕組みは、事故が多発する自動車にも応用ができるはずです。実際に自動車に大きな衝撃が加わった時刻、事故前後の映像や位置、加速度、ウィンカー操作、ブレーキ操作などを記録するドライブ・レコーダーが開発され導入されてきました。我が国ではじめてのドライブ・レコーダーが発売されたのが2003年。まだ14年程の歴史の機器ですが、タクシーやトラックなど業務用車両への普及が進み、現在では一般車両にも普及し始めています。

「どちらが青だったかもめた。」

事故の相手が身勝手な証言をしたことで、大変困ったという経験はないでしょうか。事故の当事者になれば気も動転しますし、できるだけ自分が不利にならないように証言しようとするものです。また、事故が発生した以上、すべての状況を冷静に判断できている可能性は低く、それによって証言が食い違うことは普通に発生します。そんな時に心強いのが、第3者の目撃証言です。当事者よりも冷静に状況を見ていた可能性が高く、事故原因の究明に役に立ちます。
ただ、この目撃証言も人間である以上、間違いもあります。ところが、ドライブ・レコーダーは見間違いをするわけのない目撃者になってくれるのです。


入手しやすくなったドライブレコーダー

ドライブ・レコーダーはどんどん低価格化・高機能化が進んでいます。現在販売されている製品は数千円から3万円で購入することができます。10年前は5万円以上する機種が多かったことを考えると大幅に入手しやすくなりました。
画像が荒いと自動車ナンバーを読み取れない、信号の色が判別できないなどの問題がありましたが、高画質になったことで読み取りやすくなっています。また、最新の機種にはG(加速度)センサーやGPS受信、Wi-Fiを搭載したものもあり、走行ルート、時間、スピードなども記録できるものも登場しています。

<図表>ドライブ・レコーダー選びのポイント

(1)秒単位までの時間表示はありますか?

(2)30m離れた信号の色が判別できますか?

(3)交差点の入り口付近で交差点全体が写りますか?→水平画角90度以上

(出典)ドライブレコーダー協議会「ドライブレコーダー基礎知識」より抜粋


ドライブ・レコーダーの効果は

ドライブ・レコーダーを搭載していれば「記録している」という意識の中で運転するため、安全運転を心がけるようになります。また、運転中の映像を記録し、自らの運転の様子を定期的に確認し運転技術を分析することで技術の向上につながるでしょう。定期的な確認はドライブ・レコーダーが正常に作動していることを確認することにつながります。いざというときに映像が撮れていないというリスクを減らすことになるので、定期的な映像確認を心がけたいところです。

実際にドライブ・レコーダーを搭載すれば事故がどの程度減るのでしょうか。あるタクシー会社では70%も事故発生率が低減したというデータがあるそうです。また、全日本トラック協会の平成26年度の調査では事故発生率が56.8%も減少したそうです。自己申告方式で全体の5.8%の回答だったため、統計的な説得力は強くありませんが、事故を減らす効果はありそうです。

ここまでは交通事故に対する効果ばかり書いてきましたが、ドライブ・レコーダーが役に立つ局面はまだあります。私も経験があるのですが、突然警官に呼び止められ交通違反と告げられたが、身に覚えがない理由だったというケースです。こうしたときにもドライブ・レコーダーが役に立ちます。記録を提出することで、客観的に違反があったかどうか確認することが可能になります。記録がなければ、どんな状況でも警官が正しいとなるので、ここでも心強い目撃者となってくれそうです。


自動車保険料の割引は?

有用なドライブ・レコーダーですが搭載するにはコストがかかるのがネックです。事故発生率が減るならば自動車保険料が割引になるなどすれば、一気に普及が進みそうです。実際に法人向け(10台以上のフリート契約)では、ドライブ・レコーダーを活用した特約を提供している会社があり、保険料が2%~6%割引かれます。

残念ながら、まだ一般の自動車保険にはドライブ・レコーダーに関する割引制度が確認できません。普及が進んでいる事業者向けと異なり個人向けの普及が進み始めたばかり。自動車メーカーによっては、ドライブ・レコーダーを標準装備した商品が出始めています。こうした動きが広がっていけば事故統計データが次々に集まるようになります。個人向けでも事業者同様に事故発生率を下げる効果が確認されるようになれば、一般向けの自動車保険でも割引が始まるはず。動向に注目していきましょう。



藤川太(家計の見直し相談センター) 執筆:藤川太家計の見直し相談センター
ファイナンシャルプランナー。山口県出身。慶応義塾大学大学院理工学研究科を修了後、自動車会社で燃料電池自動車の研究開発に従事していたが、ファイナンシャルプランナーに転身し、「家計の見直し相談センター」で生命保険の見直しを中心とした個人向け相談サービスを展開している。同センターは2001年の設立以来10000世帯を超える相談を受けてきた。「分かりやすい、納得できる、利用しやすい」サービスを目指して活動中。
2008年10月、簡単書き込みで家計がみるみる生まれ変わる資産マネジメント手帳『貯まる!資産3倍手帳』を出版。 その他の著書として『サラリーマンは2度破産する』などがある(共に朝日新聞出版)。



(情報提供:家計の見直し相談センター)


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