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春の新生活 自動車保険はどうする?

2016年04月25日
春の新生活 自動車保険はどうする?

入学、入社。日本では新しい生活が始まるシーズンです。この時期に自動車に乗り始めるという方も多いはず。自動車との付き合い方が始まるときに問題になるのが、自動車保険です。すべての人に使えるものではないものの、知っておいて損はない自動車保険のルールをご紹介します。


自賠責保険だけでは足りない!

自動車を保有すると「自賠責保険(共済)」への加入が義務付けられています。そのため、すべての自動車が事故に対する補償に加入することになります。ところが、この自賠責保険の補償内容は死亡時で最高3000万円、後遺障害時で最高4000万円。かなり大きな補償に見えますが、現実の賠償事例では1億円を超えるような賠償事例もあります。また、自賠責保険の補償対象は「人」に対するもののみ。「物」に対する補償がないことに注意が必要です。

自賠責保険の補償だけでは足りないと言わざるを得ません。事故を起こしてしまったとき、補償が足りず賠償しきれないとしたら。一度の事故で、あなたの人生が破綻してしまうかもしれません。そんなことにならないよう、運転者の責任として自動車保険には加入しましょう。


とはいえ若者の保険料は高い!

とは言え、新しく買った自動車に自動車保険をかけようとすると、あまりの保険料の高さに驚くかもしれません。自動車保険の保険料は一般的に年齢、性別、運転歴、使用目的、走行距離、地域、自動車の種別、安全装置の有無、所有台数といった9つの条件によって保険料が変わります。若者は他の年代に比べ事故率が高い傾向があるため、その分保険料が高くなってしまいます。

たとえば、新入社員のAさんが初めて自動車(小型車)を購入したケースで計算してみましょう。Aさんの年齢は23歳。21歳以上のみ補償される年齢条件をつけて、ある損害保険会社で保険料を試算すると車両保険に入らなくても保険料は年14万8,800円という計算になりました。
新入社員の給料は多くはないですから、これだけの保険料を支払うのは楽ではありません。事故率の高い年齢の若者は自動車保険に加入する必要性がより高いはずなのに、これでは家計に余裕がないから自動車保険に加入しない、加入できないという人が出てきてしまいます。


親から等級の継承ができないか検討してみよう

自動車保険の保険料は上記の9つの条件だけでなく「等級」によって大きく変わります。「等級」制度は契約者の事故歴を保険料に反映するための制度です。等級は20段階に区分されており、等級に応じて割増引率が決まっています。等級が高くなるほど保険料が安く、等級が下がれば保険料が高くなるようになっています。

Aさんのように初めて自動車を購入した場合には6等級(2台目以降は7等級から可能)からスタートします。1年間事故がなければ次年度に1等級上がります。事故があれば等級が下がりますが、長年事故がなければドンドン保険料が安くなる仕組みです。Aさんは若いだけでなく、等級も低いので保険料が高かったのです。

そんなとき、検討してみたいのが「等級の継承」という方法です。たとえば、Aさんの父親が自動車を長年保有していて等級が20等級だとしましょう。その20等級をAさんが継承するのです。高い等級を継承できれば当然ながら保険料もその分安くなります。
さきほどと同じ保険会社でAさんが20等級で加入できた場合の保険料を計算したところ、年5万3,520円と大幅に安くなる計算です。これであれば新入社員のお給料でも支払いやすいですね。


一方で親の保険料は高くなる

「こんなうまい話があるのか」と思った方も多いはず。当然デメリットはあります。それは等級を譲った父親の等級が6等級に下がり再スタートとなることです。
では、Aさんと同様に父親の保険料も試算してみましょう。父は中型のハイブリッド車に乗っている想定です。20等級の場合は保険料が年3万3,360円(車両保険なし)。Aさんに比べるとかなり安いですね。ちなみに年齢条件は35歳以上補償としていますので、Aさんが父の車に乗っても補償してもらえません。

もしも、父がAさんへ等級を継承すると、父は6等級から再スタートすることになります。すると、保険料が年8万280円へと大幅に高くなってしまうのです。それでも、年齢条件によって、Aさんが6等級で加入するよりも、ずっと安い保険料で済むことがわかります。

  等級 年保険料 継承 等級 年保険料
Aさん(息子) 6等級 148,800円 20等級 53,520円
20等級 33,360円 6等級 80,280円
合計   182,160円   133,800円

では、家族全体としては保険料がどうなのかまとめてみましょう。普通に加入していれば、Aさん(6等級)年14万8,800円、父(20等級)年3万3,360円ですので合計年18万2,160円です。等級を父からAさんへ継承すれば、Aさん(20等級)年5万3,520円、父(6等級)年8万280円となり合計年13万3,800円。等級を継承できれば、家族全体では5万円近く保険料が安くなります。検討してみる価値はあるでしょう。


等級の継承ができる範囲は

ただし、この等級の継承は誰にでもできるわけではありません。(1)配偶者、(2)同居の親族、(3)配偶者の同居の親族、に限られます。つまり、Aさんが父か母と同居していれば等級の継承ができます。すでに別に住まいを持って生活をしていれば継承はできませんので、6等級からスタートすることになるので注意が必要です。

等級の継承という制度を利用すれば、保険料も安くなり自動車保険を利用しやすくなります。等級の継承ができそうなら、両親と相談してみましょう。そして、自動車の引き渡しを受ける前に保険会社や代理店へも相談してみてください。具体的に継承の可否、手続きの方法を教えてくれます。事故は人生を破壊することもあります。せっかく新しい生活がスタートしたのですから、安全運転を心がけるとともに、自動車保険にもしっかりと加入しましょう。



藤川太(家計の見直し相談センター) 執筆:藤川太家計の見直し相談センター
ファイナンシャルプランナー。山口県出身。慶応義塾大学大学院理工学研究科を修了後、自動車会社で燃料電池自動車の研究開発に従事していたが、ファイナンシャルプランナーに転身し、「家計の見直し相談センター」で生命保険の見直しを中心とした個人向け相談サービスを展開している。同センターは2001年の設立以来10000世帯を超える相談を受けてきた。「分かりやすい、納得できる、利用しやすい」サービスを目指して活動中。
2008年10月、簡単書き込みで家計がみるみる生まれ変わる資産マネジメント手帳『貯まる!資産3倍手帳』を出版。 その他の著書として『サラリーマンは2度破産する』などがある(共に朝日新聞出版)。



(情報提供:家計の見直し相談センター)


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