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がんばれば保険料が安くなる!?~新しい考え方の自動車保険が登場!

2016年02月25日
がんばれば保険料が安くなる!?~新しい考え方の自動車保険が登場!

「がんばったら、がんばった分保険料が安くなる保険」そんな保険が登場しています。その名も「キャッシュバック型」自動車保険です。通販型自動車保険のソニー損保が2015年2月から発売を始めたこの商品、どこが一体新しいのでしょうか。


リスク細分型自動車保険が主流

どこが新しいのかチェックする前に、現在の自動車保険の主流を知る必要があります。現在は「リスク細分型保険」と呼ばれる商品がほとんどです。このリスク細分型保険は、事故のリスクに関連深い最大9つの要素を用いて保険料を計算しています。その9つの要素というのは、年齢、性別、運転歴、使用目的、使用状況(年間走行距離など)、地域、車種、安全装置の有無、所有台数です。

たとえば、若者は運転が荒く事故率が高い傾向があるため年齢条件を「30歳以上補償」といった条件を付けると保険料が安くなるのはよく知られています。また、年間走行距離が長いほど、通勤に使うなど日常的に使うほど、保険料が高くなるのは知られています。

<図表>リスク細分型保険の9つの要素
年齢 性別 運転歴
使用目的 使用状況(年間走行距離など) 地域
車種 安全装置の有無 所有台数

このようにリスクが高い属性の方は保険料が高くなり、逆にリスクが低い属性であれば保険料が安くなる保険が「リスク細分型」の自動車保険です。運転者や車の属性から間接的にリスクの高低を評価して保険料が決められます。そのため、いくら「自分は安全運転だし、事故をしたことがない」と思っても、リスクの高い属性の人は甘んじて高い保険料を払うしかありません。


運転特性によって保険料が決まる仕組み

新しい「キャッシュバック型」自動車保険は、運転者の運転特性を測定し、安全運転をしていれば、その分保険料がキャッシュバックされるという保険です。安全運転をしようという運転者のリスク軽減努力が保険料に反映されるわけです。直接的にお金に換算されることもあり、頑張りがいがありますね。

運転特性は、保険会社から支給される「ドライブカウンタ」と呼ばれる装置を自動車に設置し測定します。ドライブカウンタは、加速度センサが組み込まれており、運転者のブレーキのかけ方、アクセルの踏み方の傾向を測定しカウントしていきます。

いわゆるところのスムーズな運転(「なめらかにブレーキを踏む」「やわらかくアクセルを踏む」といった運転)が安全運転とされています。急ブレーキや急アクセルがあれば踏込強さや発生頻度がカウントされ点数が下がってしまうといったイメージです。最近は多くの車に標準装備されるようになった「エコ運転」の指標と似ていますね。

キャッシュバックを多くしてもらおうと意識して安全運転を心がければ、自動車保険料だけでなくガソリン代の節約にもつながるということでもあります。もちろん安全運転で事故が未然に防げれば一番いいことです。


キャッシュバックされる仕組み

ドライブカウンタを車に設置し車を運転すると、運転特性が計測され事故リスクが評価されます。ドライブカウンタには計測開始からその時点までの結果が100点満点で表示されます。その点数によって、キャッシュバックされる割合が決まるという仕組みです。

ただし、少しの期間だけ安全運転したら安くなるというわけではありません。以下の条件をすべて満たすことで、キャッシュバックの申請をすることが可能になります。

計測期間の条件

① 契約車両にドライブカウンタが設置されている期間が180日間以上あること。
② ドライブカウンタで計測した契約車両の有効走行時間が20時間以上あること。
③ ドライブカウンタで計測した契約車両の有効走行日数が10日以上あること。

以上の計測期間の条件を満たせば、ドライブカウンタに「申告可」という表示が出ます。専用サイトから申告コードを入力することでキャッシュバックを申請することができます。

肝心のキャッシュバック率は以下の通りです。点数が59点以下だとキャッシュバックはありませんが、90点以上だと20%もキャッシュバックされます。

<図表>保険料のキャッシュバック率
点数 キャッシュバック率
90点以上 20%
80点~89点 15%
70点~79点 10%
60点~69点 5%
59点以下 キャッシュバックなし

保険料が安くなるばかりではない

キャッシュバック型の自動車保険はいいことばかりに見えます。実際の保険料はどうなるのでしょうか。

実はキャッシュバック型の自動車保険という特別な保険があるわけではありません。通常のリスク細分型の商品にキャッシュバック型の「特約」をつけることで加入します。その特約保険料がかかるため、まったくキャッシュバックされなければ保険料が逆に高くなることになります。どの程度の点数を取れば安くなるのか、実際の加入例を見てみましょう。

<図表>リスク細分型保険とキャッシュバック型保険の年間保険料の比較
従来型のリスク細分型の保険料 40,740円
キャッシュバック型の特約をつけた保険料 43,280円
 
点数 キャッシュバック率 キャッシュバック額

キャッシュバック後
保険料

90点以上 20% 8,660円 34,620円
80点~89点 15% 6,500円 36,780円
70点~79点 10% 4,320円 38,960円
60点~69点 5% 2,170円 41,110円
59点以下

キャッシュ
バックなし

0円 43,280円

ソニー損保の契約例

保険開始日:平成27年3月1日、

車種:
フィット(型式:GG7、料率クラス(人-物-傷-車):4-4-4-3)、一括払い、

使用目的:
主に家庭用、契約距離区分:7,000km以下、

記名被保険者年齢:35歳、

年齢条件:30歳以上補償、

運転者限定:本人・配偶者限定、

ノンフリート等級:20等級、

事故あり係数適用期間:0年、

インターネット割引:8,000円、

ゴールド免許割引:あり、

新車割引:なし

保障内容

対人賠償・対物賠償:無制限、

人身傷害:
3,000万円(車内+車外補償型)、

車両保険(一般型):
110万円、車両免責金額:0-10万円

(「やさしい運転キャッシュバック型」のみ)やさしい運転特約:あり

この条件では、従来型のリスク細分型保険であれば年40,740円の保険料ですが、これにキャッシュバック型の特約をつけると43,280円と高くなります。特約保険料はこの場合2,540円。割合にすると保険料が6.2%程度高くなります。

つまり、この割合を超えるキャッシュバックがあればお得ということ。70点~79点を取れば10%のキャッシュバックですから、70点以上のスコアを出せるならばキャッシュバック型にチャレンジした方が得になります。


無料トライアルで自分の運転特性を確認してみよう

キャッシュバック型にチャレンジしてみたら点数が低くてかえって保険料が高くついた…、ということにならないよう「30日間無料トライアル」という制度が用意されています。申込むとトライアル用のドライブカウンタが届けられますので、車に設置して自分の運転特性を計測してみましょう。どの程度のキャッシュバックが受けられそうか分かりますし、ご自分の運転特性の向上に役に立てることもできるでしょう。

わが国では初めての商品となるこの保険ですが、欧米ではすでにこうした運転特性反映型の自動車保険が普及し始めています。わが国でも運転特性を計測する機器の開発や低コスト化が今後進むと思われ、こうした保険が他の保険会社からも登場するかもしれません。安全運転すれば保険料が安くなるのは、みんなにとっていい仕組みです。まずは、自分の運転特性を計測するところからチャレンジしてみましょう。



藤川太(家計の見直し相談センター) 執筆:藤川太家計の見直し相談センター
ファイナンシャルプランナー。山口県出身。慶応義塾大学大学院理工学研究科を修了後、自動車会社で燃料電池自動車の研究開発に従事していたが、ファイナンシャルプランナーに転身し、「家計の見直し相談センター」で生命保険の見直しを中心とした個人向け相談サービスを展開している。同センターは2001年の設立以来10000世帯を超える相談を受けてきた。「分かりやすい、納得できる、利用しやすい」サービスを目指して活動中。
2008年10月、簡単書き込みで家計がみるみる生まれ変わる資産マネジメント手帳『貯まる!資産3倍手帳』を出版。 その他の著書として『サラリーマンは2度破産する』などがある(共に朝日新聞出版)。



(情報提供:家計の見直し相談センター)


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