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自動車保険の保険料がまたまた上がる!

2014年08月25日
自動車保険の保険料がまたまた上がる!

損害保険料率算出機構は自動車保険の参考純率を平均0.7%引き上げると発表しました。この参考純率が上がることによって、保険会社各社は保険料を引き上げる方向に見直しすることになりそうです。平均で0.7%の上昇なので、細かく見ていくと逆に下がる条件もあるようです。どのような改定になりそうなのか、見てみましょう。


そもそも参考純率とは何?

自動車保険のような損害保険も、定期保険のような生命保険も、私たちは保険料を支払ってリスクをカバーします。この私たちが支払う保険料は、保険金の支払いに充てられる「純保険料」に、保険会社が事業を営むために必要な経費などに充てられる「付加保険料」を加えています。

 保険料=純保険料+付加保険料

今回、損害保険料率算出機構が引き上げた参考純率は、この「純保険料」の部分だけに関するものです。一般的に損害保険会社各社はこの参考純率を参考にして自分たちの保険料を決めます(まったく参考にせずに保険料を決めることもできます)。

つまり保険料のうち、付加保険料の部分は関係のない話ですから、参考純率が0.7%上がったからと言って保険料がそれだけ上がるものではないので、最初に注意したいところです。


対物賠償責任保険は上昇、車両保険は下落

今回の改定の背景として、保険金の支払い事例を調べた結果、平均修理費が上昇していることがあげられます。これは今年4月の消費増税の影響もあります。

ただ一方で、保険金の支払件数を調べると、対物賠償責任保険は若干の減少、車両保険は大きく減少しています。

その結果として、保険金の支払金額が対物賠償責任保険は増加した一方で、車両保険は減少しています。この傾向を反映して、対物賠償責任保険の保険料は上昇傾向となり、車両保険は下落傾向となりました。


中年層は下落、若者と高齢者は上昇

年齢区分ごとの保険金の支払い状況を反映して、自動車保険の保険料は年齢区分ごとに差があります。一般的には事故率の高い若年層と高齢者の保険料は高くなります。実際には現在採用されている年齢区分ごとの較差以上の差が生じていることがわかっています。

この現状の年齢区分ごとの較差を反映して参考純率が改定され、年齢区分ごとのメリハリが強化されました。その結果「~29歳」「60歳~」は保険料アップ、逆に「30~59歳」は保険料ダウンとなります。

特に50~59歳の年齢区分の保険料が大きく下がります。また、逆に29歳以下の人は保険料の上がり方が大きくなりそうです。さらにこれまでは「70歳~」という年齢区分はなかったのですが、今回から設けられました。その結果、70歳以上の人の保険料の上がり方も大きくなりそうです。


一般的には保険料は上がりそうだが、車両保険をつけると下がる?

これらの条件を見ていくと、条件によっては保険料が下がることもありえそうです。では実際の参考純率の改定例を見てみましょう。ただ、これは純保険料部分のみの改定ですし、損害保険会社が参考にするだけの数字ですから、保険料がこのままの率で変化するわけではありませんので注意しましょう。

【図表】参考純率改定の例(損害保険料率算出機構資料より)
運転者年齢条件 記名被保険者の年齢 対人+対物+
搭乗者傷害
対人+対物+
搭乗者傷害+車両保険
全年齢補償 +5.3% -1.2%
21歳以上補償 +9.0% -0.7%
26歳以上補償 ~29歳 +22.5% +6.4%
30~39歳 +6.1% -8.8%
40~49歳 +3.0% -10.3%
50~59歳 +0.4% -11.5%
60~69歳 +10.5% -3.3%
70歳~ +27.2% +10.8%

【契約条件】
□保険金額
対人賠償責任保険:無制限
対物賠償責任保険:無制限(免責金額なし)
搭乗者傷害保険:死亡・後遺障害 1000万円
           入院日額 1万円
           通院日額 5千円
車両保険:150万円(免責金額なし)
      オールリスク補償

□料率クラス
対人賠償責任保険:4
対物賠償責任保険:4
搭乗者傷害保険:4
車両保険:4
□新車区分 新車以外

□ノンフリート/フリート
ノンリート契約
事故あり係数適用期間:0

□その他
20等級
運転者限定(本人・配偶者)
自損事故保険あり
無保険車傷害保険(車内のみ補償)あり
車両全損時臨時費用補償(10%)あり

このように対人賠償責任保険、対物賠償責任保険、搭乗者傷害保険の基本的なセットでは全年齢帯で参考純率が上がっています。しかも記名被保険者の年齢が29歳以下と60歳以上では10%以上のアップです。

ところが、この基本セットに車両保険を追加すると記名被保険者の年齢が29歳以下と70歳以上を除き参考純率が下がっています。特に40~59歳の人は10%を超えるダウンです。保険料の負担を考えるせいか車両保険を付ける人は多くはありませんが、この改定で中年層にとっては車両保険を付けやすくなるかもしれません。

ここのところ自動車保険料のアップが続いています。保険会社ごとに保険料の水準も違いますので、より一層保険会社ごとの比較検討が重要になりますね。



藤川太(家計の見直し相談センター) 執筆:藤川太家計の見直し相談センター
ファイナンシャルプランナー。山口県出身。慶応義塾大学大学院理工学研究科を修了後、自動車会社で燃料電池自動車の研究開発に従事していたが、ファイナンシャルプランナーに転身し、「家計の見直し相談センター」で生命保険の見直しを中心とした個人向け相談サービスを展開している。同センターは2001年の設立以来10000世帯を超える相談を受けてきた。「分かりやすい、納得できる、利用しやすい」サービスを目指して活動中。
2008年10月、簡単書き込みで家計がみるみる生まれ変わる資産マネジメント手帳『貯まる!資産3倍手帳』を出版。 その他の著書として『サラリーマンは2度破産する』などがある(共に朝日新聞出版)。



(情報提供:家計の見直し相談センター)


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