■主な特徴
- 「対人」という名のとおり、他人(※)を死傷させた場合の損害賠償額を補償する
- 損害賠償額のうち、自賠責保険では足りない額を補償する(自賠責の上乗せ)
- 契約した保険金額を上限に、支払われる
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(※)歩行者、事故相手の車に乗っていた人、ご自身の車に同乗していた人などをいいます。
<支給例>
自動車を運転中の事故で歩行者を死亡させ、2億円の損害賠償責任を負った場合
この例の場合、契約保険金額が無制限なら1億7000万円支払われます。契約保険金額が1億円なら、支払われる額も1億円なので、残りの7000万円は自己負担となります。
■人身事故による賠償金の高額判決例 |
認定総損害額(万円) |
裁判所 |
判決年月日 |
事故年月日 |
被害者性年齢 |
被害者職業 |
被害態様 |
52,853 |
横浜地裁 |
2011年11月1日 |
2009年12月27日 |
男41歳 |
眼科開業医 |
死亡 |
39,725 |
横浜地裁 |
2011年12月27日 |
2003年9月14日 |
男21歳 |
大学生 |
後遺障害 |
39,510 |
名古屋地裁 |
2011年2月18日 |
2007年4月13日 |
男20歳 |
大学生 |
後遺障害 |
38,281 |
名古屋地裁 |
2005年5月17日 |
1998年5月18日 |
男29歳 |
会社員 |
後遺障害 |
37,886 |
大阪地裁 |
2007年4月10日 |
2002年12月11日 |
男23歳 |
会社員 |
後遺障害 |
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(注1) |
上記判決例は、「2016年度自動車保険の概況」(損害保険料率算出機構発行)による。 |
(注2) |
認定総損害額とは、被害者の損害額(弁護士費用を含む)をいい、被害者の過失相殺相当額を控除する前の金額である。 |
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このように、賠償金の額が5憶円を超える場合もあります。高額な賠償金にも対応できるようにしておくことが大切です。
■注意ポイント
各保険会社の設定する免責事項に該当する場合は、保険金が支払われないケースがあります
<保険金が支払われないケースの例>
- 契約者や補償を受ける方の故意による事故
- 運転者およびその家族が死傷した場合(別居していて生計が別の子供は補償されます)
- 台風、洪水、高潮、地震、噴火、津波(地震、噴火による)で生じた損害
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車を運転していて他人を死傷させてしまった場合の賠償金は高額となります。
被害者のためにも、そして自分のためにも、対人賠償保険は無制限で加入しておきましょう。 |
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